まずは、どのようにして
歯を残せるのかを考えます。
基本に忠実に、科学的根拠を大切に。
まずは、どのようにして
歯を残せるのかを考えます。
基本に忠実に、科学的根拠を大切に。
当院の歯周病治療の特徴をご紹介いたします。
当院では「科学的に効果が実証されたプログラム」を導入しています。
今や歯科医療も進歩し、「歯周病を防ぐためにはどうすればいいのか」、「歯周病になってしまった場合どのような処置をすれば改善するのか」などが科学的に実証されており、その通り行えば、歯周病を防げますし、また歯周病も改善します。
具体的には、唾液検査や口腔内検査等により、歯質の状態、歯周病へのなりやすさなどのデータを取得し、PMTC(専門の機器を用いたプロによるクリーニング)やTBI(ブラッシング指導)、生活習慣改善を併用した患者様独自のオーダーメイドの歯周病プログラムを実施していきます。
上記枠以外に次のような検査も実施しています。
「CT」は顎周りの構造を立体的に映し出すことができる画像診断装置です。歯周病になると歯を支える骨が徐々に溶かされてしまいます。CT検査で骨の状態を調べることで、「歯周病がどれだけ進行しているのか」を判断できるようになります。
位相差顕微鏡とは、生きた細菌を観察できる特殊な顕微鏡のことです。
お口の中の歯垢を少しだけ採取し、その中に生息している細菌の「種類」や「数」を調べます。
歯周病が進行すると歯がグラグラになります。
医院によってはすぐに見切りをつけ「抜歯」の提案をすることもあります。
歯科医院の使命の1つは、患者様の歯を可能な限り残すことです。そのため、当院ではすぐに抜歯のご提案をすることはありません。まずは当院の歯周病プログラムを実施し、どうしても残せないと判断した場合にのみ抜歯をご提案させていただいております。
当院では「エムドゲイン法」や「ルートセパレーション」という手法で、可能な限り歯を残す治療を行っています。それぞれご紹介します。
エムドゲイン法を簡単にご説明すると、エムドゲインゲルという薬を患部に塗ることで、本来備わっている骨の再生能力を発揮させ、溶けてしまった顎の骨を回復させる方法です。
麻酔した上で、治療する部分の歯肉を切開します。
歯石などの感染部分を清掃し、取り除きます。
歯を失った部分にエムドゲインを塗布します。
切開した歯肉部分を縫合します。
当院で行っている「歯を可能な限り残すための処置」は色々ありますが一例として「ルートセパレーション」という手法をご紹介させていただきます。
この手法は歯周病が進行すると生じる「分岐部病変」の場合に利用します。右画像の赤丸の部分に黒い影が見えますが、この部分に「隙間」が生じてしまい、どうしても清掃がしにくくなる状態のことを分岐部病変といいます。清掃ができないので最終的には歯周病が進行し抜歯の運命を辿ります。しかし、ルートセパレーションという手法を利用することで、可能な限り抜歯せずに対応することが可能になります。
簡単に治療法をご説明しますと、対象の歯を分割することで清掃しやすい環境を創りだす手法です(最終的には分割した歯に被せ物をし、審美性も回復させます)。
他院で「歯を抜かなればなりません」と言われてしまった方。
一度当院にご相談ください。
歯周病治療には「薬」で行う治療法もあります。
当院では、3Mix、ジスロマック、ビタペックスなどを利用しています。
歯周病は「感染症」です。
つまり、歯石・歯垢などの汚れを取っても「歯周病菌」そのものを「除菌」しなければ、またすぐ菌が増えて症状が再発しますので、基本治療と共にこの除菌が大切になります。
少しわかりにくいと思いますので、身近な例でご説明します。
風邪をひいたときは、薬を飲んで原因菌を殺菌しますよね。
実は歯周病も同じことが言えます。歯周病は歯周病原因菌(歯周病菌・カビ)の働きにより引き起こされます。つまり、歯垢・歯石の除去だけでなく、根本的な原因となっている「菌」を除去することで歯周病を改善に向かわせます。
当院では「位相差顕微鏡」という特殊な顕微鏡を利用し悪さをしている細菌を特定します。
そしてその細菌に効果がある薬を投与し除菌を行っています。
下の画像は処置前と処置後の細菌状態の画像になります。菌がほぼ除菌されているのが分かると思います。
内科療法の他、「3DS療法」「レーザー」を活用した除菌も行うことがあります。
3DS療法とは、殺菌効果のある薬剤を入れた専用のトレーを口にはめ、歯周病菌を殺菌する治療です。
また、3DSは口臭の改善にも効果を発揮します。
口臭の原因のほとんどは細菌によるものなので、歯周病菌を除去することで口臭も改善される可能性が高まります。
レーザーは、従来法では届きづらかった深い歯周ポケットや複雑な形態の歯周ポケットにも到達し、しっかりと除菌できます。その他、除去が難しいとされている歯周病が出す毒素(内毒素)の除去も可能です。
歯周病治療をすると「歯が長くなってしまう」ということを聞いたことがあると思います。
実際、歯が長くなったように見えるのですが、これは「本来の健康な状態に戻った」と言った方が正確です。
歯周病が進行すると歯茎の骨がドンドン溶かされると共に、炎症を起こして歯肉が腫れあがります。
歯茎の骨が溶かされれば当然歯茎もドンドン下に下り歯の根が露出してきて歯が長く見えてしまうのですが、炎症により歯肉が腫れあがりますので、外からは歯が長くなった状態を確認することができません。
しかし、歯周病が改善することで歯肉の炎症が治まり、本来の歯の姿が見えてくる事になります。
「お口の健康は取り戻せたけど、見た目はなんとかならないの?」
治療を終えたから方良くこのような質問を受けます。
当院では「歯肉移植術(FGG/CTG)」という方法で、この「見た目」改善に取り組んでいます。簡単に説明しますと、上顎の歯茎から歯肉を取ってきて、見た目が悪い部分に移植するという方法です。
上あごの奥歯の内側から移植する歯肉を採取します。
移植する箇所の歯茎を切開し、その中に採集した歯肉を入れます。
歯肉を採取するために切開した歯茎は2週間程度で回復し、移植された歯茎はおよそ1ヶ月程度で目立ちにくくなり、周囲の歯茎と区別がつきにくい自然な状態になります。
歯肉移植術は技術を要しますのでどの医院でも行っている訳ではありません。
「お口の健康」と「美」を追求したい方、是非当院にご相談にいらしてください。
価格は約8.8万円 (税込)。歯肉を切除。移植した症例。
リスクとして痛みがでる場合がある。
当院では歯科医師、そして歯科衛生士が担当制をとることにより、患者様のすべてのデータを生涯にわたり保存管理しております。
蓄積したデータや患者様との長いお付き合いの中で得た情報や変化をもとに、その患者様に適した質の高いご提案・治療をすることが可能となります。
歯磨きチェック(指導)をはじめとして、歯周病の再発を防ぐ処置、生活習慣に対するアドバイスやドライマウス、アンチエイジングなど……。
また毎回同じ担当者が治療に当たりますので、お互いにリラックスした状態で診療ができ、コミュニケーションを楽しみながらお口の健康維持につなげることができます。
当院では幅広い知識と経験を持った歯科医師と歯科衛生士が密接に連携することで、さらなる治療効果を実現しています。
歯科衛生士とは、単なる歯科医師のアシスタントではなく、文部科学省や厚生労働省から指定された専門学校を卒業し、国家資格を持つ専門職です。つまり、歯周病から歯を守るための治療を行うことができるスペシャリストです。
歯周病治療は他の治療と比べ、特に患者様のご協力が必要になる治療になります。
患者様にご協力していただくためには「歯周病に対する理解」と「口腔内の現状理解」が必要です。そのために当院では様々な「情報提供ツール」を活用し、患者様に納得していただけるまで説明を行います。例えば、レントゲン画像で骨の状態の報告、細菌の状態を位相差顕微鏡でお見せする、術前術後の状態を写真でお見せする等のことです。
通常、中等度以上進行した歯周病の治療は6回程度に分けて治療を行います(治療期間:1~2か月)ので、来院回数や治療期間もどうしても伸びてしまいます。
また、歯周病菌は約2週間で再増殖しますので、治療途中にすでに治療した部位が再発してしまうことも稀にあります。
当院ではFMDという手法を利用し、上記の問題点を改善した治療を実施しております。
FMDとは、1~2回の治療にて短期間でお口の中から歯周病菌を駆除してしまう事で、再感染を起こす隙を与えず、治療効果を大幅に引き上げる治療法です。
FMDの治療は、「短期」そして「再発防止」という意味で優れた治療になります。
ご興味のある方は一度ご相談ください。
あまり知られていない事ですが、
歯周病はお口の中だけではなく、全身疾患との関連性もあります。
関連性が報告されているものとして次のものがあります。
歯周病との関連でよく言われるのが、「糖尿病」「心臓病」「早産」です。
重度の歯周病の場合、軽度の人に比べ2年後に糖尿病が悪化している率が5倍高くなります。
歯周病菌の作りだす物質が血液中に流れ動脈硬化を起こすのではないかと考えられており、心筋梗塞や狭心症を引き起こす原因となります。
健康な人に比べ心臓病発症の危険率が2.8倍といわれています。
低体重児を出産した母親の方が歯周病が進行していたという報告があります。
また、妊娠中の歯周病をそのままにしておくと早産の確率が高まります。
他にも「肺炎」「脳卒中」などとの関連性が指摘されています。
研究が進み、今や歯周病は、お口の中だけの病気ではないというのが専門家の共通認識です。「歯周病=歯を失う」という認識ではなく「歯周病=命にかかわる場合もある」という認識の転換が必要です。
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話しいただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。